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  エルド吉水 Eldo YOSHIMIZU

2009年の一番暑い午後、とあるアスベスト除去の工事現場で誘導灯を振る男、吉水浩。この日、彼に漫画の神様が降臨した。
吉水は東京芸術大学大学院を修了後、アーティスト・イン・レジデンスの招聘を受け、アメリカ、イタリアに滞在。帰国後は、「越後妻有アートトリエンナーレ大地の芸術祭」(2000年)などに参加し、日本各地の公共施設や商業ビルのパブリックアート(以下PA)を制作したアーティストである。図面を引いた後、他者に実際の制作を委ねるというPAに取り組むうちに、自分自身の手でものを作る「等身大の制作」を求め、次第にPAから離れていった。
それから2年の月日が流れ、工事現場での勤務中に流木を拾った吉水は、湧き出るようなアイデアを突然漫画にして描き出した。まるで1970年代のアートが、ミニマリズムからニュー・ペインティングへ展開したように。こうして “エルド吉水”は誕生し、その漫画は彼のスタイリッシュかつ人間味溢れる世界観と、銃、車、スーツといったアイテムへのこだわりを色濃く表現するものとなったのである。
2011年9月、満を持してノワール・マンガ『龍子』を発表。裏社会で生きる女組長・龍子を主人公とした血と硝煙の香り漂う冒険活劇である。現在進行形のこの作品では、吉水は描き上げた漫画を1ページずつコピーし、パネルにして展示する。したがって、漫画として読むことができるだけでなく、各ページが独立したプリント作品として成立するのである。展示することによって生まれる読者と作品との距離感は、インクの美しいモノクロームと漫画のルールを超えた自由なコマ割を際立たせ、吉水がかつて制作したPAを想起させる。銃声の後の静謐、サブカルチャーとファインアート、欲望と仁義とロマンとエレガンスが混沌として渦巻くような空気感、作品が持つこうしたアンビバレントな要素に潜むスリルとそれを楽しむ遊び心が、エルド吉水と彼の漫画の格好良さなのだろう。( by Elie Seberg )

  

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